データサイエンス分野

インターネットやスマートフォンを通じて、誰もが瞬時に大量のデータを収集できる時代を迎えました。しかし、情報を収集するだけでは、本当に有効な情報活用とはいえません。重要なのはどう情報を収集するか、そして収集した情報をいかに問題解決に活用するかです。
世の中のさまざまな現象は一面的なデータ解析だけでは解き明かせませんが、複数のデータを多角的に分析・解析し、情報に新たな価値を付加することで、それを将来に役立てることができます。

 

教員メッセージ
データサイエンスが世界を牽引する時代に向けて、情報数理や統計学・機械学習を駆使してあらゆる領域にアプローチする

souzu_shinozaki

広い意味で捉えると、本学科の全教員がデータサイエンスの専門家といっても過言ではありません。そのため、本学科では、情報数理や統計学・機械学習を中心に、その基礎理論を身に付けるだけでなく、データサイエンスの多くの応用分野に触れることができます。このようなデータサイエンスに強みをもつ本学科では、医療分野のデータサイエンス(医療統計学)にも力を入れています。
新型コロナウイルス感染症の拡大を例にしても、新規感染者数・重症者数・死亡者数の予測、患者の治療方針の検討、ワクチンの有効率の検証、さらにその接種戦略の策定など、現代の医療はデータに基づく議論が中心的な役割を果たしています。ただし、データがあるだけでは問題は解決しません。データから科学的な知見を得るには、医療統計学の考え方が必要です。データサイエンスが世界を牽引する時代に向けて、医療統計学の専門家という選択肢も本学科には用意されています。
Focus
信頼性の高い統計解析ソフト「SAS®」をフル活用
情報を有効利用するには、コンピュータのデータベース、数理モデルの構成、統計学についての知識が求められます。また、統計手法の知識に加え、ビッグデータの解析に利用されるソフトウエアの使い方もマスターし、わかりやすく見せる力も身につけなければなりません。情報工学科の学生は、全世界で最も広く使われ、信頼性の高い統計解析ソフト「SASR」を使って複数のデータベースを結びつけ、多角的かつ科学的に情報を処理し、研究に利用しています。
※SAS = Statistical Analysis System
Career
予想される進路
情報系企業、統計的知識を生かせる製薬企業、金融系企業でのデータアナリストなど